労働基準法では、様々な基準が定められています。知ってるようで知らない、労働基準法に定められている、通勤に関してのお話です。
●先ずは、労働基準法って何?
労働基準法とは、働く人を守るために、労働条件や給与などの最低基準を定めた法律です。これは、パートさんを含む労働者を使用している、全ての会社に適用されます。
面接時や、採用後初めて出勤した日や、研修前等に、必ず雇用状況の書面を貰いませんか?
これは、賃金や働く時間・場所など雇用状況を書面等で明示しなければいけないと定められている為です。
お給料を増やしたいから、休憩なんかいらない。と訴えても、認めてもらえないでしょう?
それは、1日6時間以上働く場合は、45分休憩を与えなければいけないと、定められています。又、1日8時間以上働く場合は、1時間の休憩を与えなければいけません。
私が事務員をしていた時に、妊娠初期のパートさんに相談された事があります。
「電車の混雑がとてもしんどい。主治医にも指導されたけども、どうすればいいの?」という相談内容でした。
主治医から通勤緩和の指示があった場合、会社側は通勤緩和を考えねばなりません。この時は、相談者の方が車通勤を希望されたので、車通勤を認める措置をしました。この他に、ラッシュアワーの混雑を避けるために、30分程遅れてするフレックス通勤もありますし、夜勤や残業を拒否する事も出来ます。
最近の不況で、出来る限り可能なだけ働きたい、と願う妊婦さんが増えています。その為、妊娠した事によって感じる、しんどさを訴えると、クビになるかもしれない・・・。と考えてしまい、相談する事さえ出来ずにいる、妊婦さんも増えています。
しかし、お腹の子供を守れるのは母親だけです。無理をせずに、まずは何事も1度、会社に相談をしてみましょう。