通勤途中で、私はとても感動した事があります。そんな、ある日のお話です。
私は、人酔いが激しいので、混雑を避ける為に、1時間程早く電車に乗って通勤してた時があります。
しかし、その日は朝から凄い混雑でした。「いつもよりも凄い人だな。。」と思い、ホームの広告を見て、お祭りがある事を思い出しました。
人酔いをしない様に、隅の方でベンチに座って、混雑をやり過ごそう。と思い、移動しようと思った矢先、フラフラ〜と、立ちくらみがしてしまい、その場で思わず座り込んでしまいました。
その時です、「大丈夫ですか?」と、声をかけてくれた方がいました。私は、フラフラでまともに話せる事も出来ず、無言です。
そしたら、声をかけてくれた方が私を立ちあがらせてくれて、そのままベンチまで支えてくれました。ベンチに座り、落ち着いてくると同時に、「ああ・・・お礼を言わなければ・・・」と思い、顔を上げてもその、ベンチまで運んでくれた方が見当たりません。
もしかして夢でも見てたのかな・・・と、思ってると、いきなり横から、「大丈夫ですか?これどうぞ。」と先程の声と、缶ジュースが・・・。
どうやら、冷たい飲み物を買いに行ってくれてたようです。有り難うございました。と言いながら、その人の顔を見ると・・・・・・・・・。
髪の毛は金髪。口と眉毛部分には、でかいピアス。指にはこれまた大きい骸骨の指輪。男性だけど、爪はマニキュアで真っ黒。香水の匂いがプンプンな若い男性。
思わず、2度見をしてしまう自分がいました。(笑)
通勤途中で混雑の中、体調を崩してしまった人がいた時。声をかけて、座らせて、飲み物を買いに行ける事が出来る人って、どれぐらいいるでしょうか。
私は、そんな場面に遭遇した時に、すぐに行動に出せるか自信はありません。出来ても、駅員さんを呼びに行く事ぐらいでしょう。今でもあの時のなんともいえない感動は忘れません。