自転車通勤をしている時に、今でも忘れられない記憶があります。
当時は、会社から少し距離がある所に住んでいたのですが、免許を持ってなかったので、自転車通勤をしていました。自転車といっても、マウンテンバイクの様なものではなく、普通のママチャリです。時間をかけて、景色を見ながらユックリと走る事が楽しかったのです。
ある日の事です。愛用のママチャリに乗って少し走ってみると、なにか違和感があったので。しかし気にせずに走りだしました。
しばらくすると、段差を乗り越えるたびに、サドルが下がってくるのです。その上、何故かペダルが重くなってきます。平坦な道を走っているのに、前の籠にいれた鞄が飛び跳ねています。
これは何かおかしいぞ?と、思いつつも、若かったからでしょうか、まだ気にせずに走ります。
その内通勤の方や通学の方とすれ違う人が増えてくるにつれ、なんだか異様に視線を感じます。自転車なのに、ガタガタ・ギーギーと普通なら聞こえない音がするからでしょうか。
あまりにも異音がしてくるので、一旦おりて自転車を見てみると・・・・なんと!タイヤは曲がっているし、タイヤ空気も無い。その上チェーンから煙が出ています。サドルも変にいがんでるのです。とりあえず、サドルの形を直してみようと、思い切ってひねってみたら、ボキッ!完全にサドルのクッション部分が取れてしまいました。
もうここまでくると、どうすればいいのか分かりません。自転車屋さんも朝早いですから、開いていません。会社までは距離があるし。そもそも、この壊れた自転車をどうすればいいのかもサッパリわかりません。
不幸中の幸いといえば、普段携帯を家に置きっぱなしなのに、その日に限ってポケットに入ってた事でしょうか。
ママチャリといえども、通勤前には一通りのチェックをする事をオススメします。本当に通勤途中で自転車が壊れた時には、脳内が真っ白になっちゃいますよ。