通勤交通費は本来、労働基準法上、必ず払わなければいけないという決まりは、ありません。
しかし、バイトにしろ社員やパートを募集する際には、まだ多くの会社が交通費支給と記載されている事が多いです。
何故でしょうか?
それは、通勤交通費が支払われて当然だという認識が浸透しすぎている為でしょう。
面接をして、交通費は出ません。と言われたとします。
「別に通勤交通費が支払われなくてもおかしい話ではないな」と思う人よりも、「え・・・交通費出ないの・・・最悪〜」って思う人の方が多いでしょう。
その為、色んな人材を集めたいという思いもあり、上限はあるもののある程度、通勤交通費支給している会社が多いのです。不況と共に経費削減を考えている会社にとっては、交通費を無くしたいと思うも当然の事です。
それに比べ、特に車やバイクで通勤している人にとっては、ガソリン代の値上がりがしているのだから、交通費を上げて欲しいと願う人が多いのが現実です。支給されている交通費よりも、ガソリン代の方が高いという人もいます。
最初は、「毎月1000円分、ガソリン代が交通費よりも高くつくけど、いいや。貰えるだけありがたい!」なんて思っていても、それに慣れてしまえば、「せめて500円でも交通費増やしてほしい」って思うのです。
永久的に、通勤交通費が支払われる事を、喜ぶ事が出来ればいいのですが、人間って慣れてしまう生き物なのですよね。そして欲求が出てきてしまう生き物です。
通勤交通費の支給額に満足している人って、世の中にどれぐらいいるのでしょうか。
通勤交通費が支給されているだけ、ありがたい事だ!なんてこの先思い続けていく事が出来るでしょうか。多分・・・その内また不満が出てきてしまうのだろうな・・・。そしてこの先、通勤交通費が支払われない事が、当たり前になってくる時代が来るのかもしれませんね。