会社から、電車とバスを利用したときの定期代が交通費として支給され、その上で自動車通勤をしている人がいます。
公共交通機関で通勤すれば?、と思われるかもしれませんね。これを会社側に黙ってしていれば、労災はまずおりないでしょう。それを分かった上で、自動車通勤をしているのです。
何故そうしなければいけないのでしょうか。
バスも電車も、路線数・本数が少ない地方では、高速道路を使えば1時間で行ける場所でも、電車やバスといった交通機関を利用+徒歩だと、4時間はかかってしまうのです。
これは都会や交通の便が発達している地域に住んでいる人には、分かりにくい事かもしれませんね。でも現実そういった事はよくあります。「田舎では車が絶対必要」っていわれるのも納得です。
では、下道で行けば?と思ってしまいますか?
一般道では渋滞がおこりやすいです。そもそも速度が出せないので、高速利用に比べて3倍近くの時間が、かかってしまいます。朝の忙しい時に、3時間、4時間というのはとても貴重な時間ですよね。だから、通勤割は大変ありがたい制度なのです。
通勤割があるおかげで、本来なら数倍必要になる通勤費が少なくなります。そして、通勤時間を短縮出来るという事は、その分家族と一緒に過ごせる時間が増えます。家族とのコミュニケーションが増えると、仕事の意欲も湧いてきます。
例えば、子どもを学校へ見送れたり、家族揃って朝ごはんを食べる事、そういった当たり前の事なんだけれども、難しい事が可能になるのです。
通勤割廃止されると、1ヶ月の負担が増えます。不況で収入が減る一方なのに、国の政策による負担が増える。これには納得ができません。
現在、多少なりとも交通費を自分で負担しなければいけない人が増えてきています。交通費を負担するのが嫌で、転職を考えても簡単に就職先が見つかる世の中でもありません。通勤割を廃止しようという動きが、政府の中でありますね。
例え、高速道路が1000円になるからと言われても、田舎の方ではそれが適用されたる高速道路はありません。通勤割。これは無くしてならない制度ではないかと思います。